部品ビジネス
最近質問が多いのでちょっとだけコーヒーブレークと行きましょう!
私が部品ショップを立ち上げるまでに弁護士、弁理士(関税など)などを含め下調べしていますし、さらに現在もその奥深い部品ビジネスを中国から調べていますので、興味がある方は是非、参考にしてください。
今回は題名にもある人を騙してお金を稼ぐという違法ビジネスがこの部品ビジネスに存在するか?
考えてみました。
答えは極めてグレーですが、無いと言って良いです。
先ずは違法と言われる言葉の意味を整理ましょう。
この騙して売る違法ビジネスはあくまでの製品つまり商標権や著作権がある完成品について存在しますが、パソコンの部品即ち半製品にそれらが存在しません。
もちろん、半製品にも技術的な特許などあれば特許侵害という違法性がありますから、ここではそういう技術的なものを置いといて説明しています。
こういう騙して荒稼ぎするという違法ビジネスは組織だったものが多いですから部品ビジネスにはそういうものは存在しないのです。
元々部品というのは製品として流通しないものですから、確固たる何かがあるというものでもありません。
稀に「互換品」を違法と受け止められる方もいますが、あくまでもこれは互換品です。
この互換品という意味も一般的な互換品の意味とちょっと違いますから難しいです。
ですから、証明するものが無い以上、こういう半製品ビジネスついてはトラブルに巻き込まれないように買う側が注意しなければならないのです。
過去そういう類似事案に遭遇したものを紹介します。
類似ファン
過去の例で説明します。
これはdynabookのファンですが、類似品も存在します。
どちらもパッと見は同じものに見えます。
良くみると違います。
左側が類似品、右側が正規のファンです。
何となく違うでしょ。
ここも何となく違うんです。
下も左側が正規のファンで右側が類似ファンです。
そう何となく違うんです。
ただ、ちょっと笑っちゃいますが精工には作っていないところが可愛いんです。
結論
どちらもファンとしては動きますし、ファンとしての性能も同じです。
ほとんどが中国の部品工場で製造されたものです。
ここは国民性もあると思いますが、海外の人は「動けば良い」とか「ないなら作ろう」という発想などで類似品を作ってしまいます。
それをどう受け取るか?
ファンが無ければパソコンは動きませんので、海賊版だろうが、模倣品だろうが、あれば助かります。
ただ、それがあったためにお客様は修理に出しませんから、メーカーのサービスセンターとしては機会損失にあたり損害です。
さらにお客様は買い替えないのでパソコンメーカーにとっても損害になるでしょう。
ただ、厳密に数字で出せませんので、訴えようがないのです。
過去の判例を考えるとアップルとソーテックの訴訟が記憶にあると思いますが、アップルが使った偽計業務妨害などで訴訟することも可能でしょう。
ただ、メーカーがそんなことで個人を訴えるか?ですが、大きな損害が出ていれば訴えることもあると思いますが、先ほど言ったように数字ででるものではないです。
NHKのように数千円で訴えられる人もいますから絶対に無いとは言えませんが、ここの場合で言えば「警告」があるはずです。
警告があれば真摯に対応するべきと思いますが、日本国内の法律でどこまでが良くて、どこまでが悪いか?が明確ではないのです。
ですから、メーカーロゴを使ったり、古物商の免許を取得していなかったり、海賊版などを売ったりしない限り明確に違法とは言い切れないのです。
海外の流通などを詳しく調べていくと解ってきます。
そもそも、このバルク部品などのメーカー部品は「保守部品、メンテナンス部品」として海外で広く普及しています。
つまり、メーカー側も自分でセルフリペアを推奨していますし、自分でできない人は修理店等に頼るようになっています。
外資系メーカーが独自でサービス会社を持たないのはコスト競争力に勝ち抜いていくためには仕方がない事らしいです。
国内メーカーも既に外資傘下なっていますので、国内でも今後セルフリペアを一般化させていかざる得ないと思います。
以上