リペア研究所の再生技術
中国のリファビッシュ技術には毎回驚かされるものがあります。
特にファン再生やキーボード再生技術などです。
先日も記事で書きましたがCPUファンをNC工作機や3Dプリンターなどを駆使して簡単に作っちゃうんです。
これ素晴らしいと思いませんか?
この貪欲さを日本人も学ばなければならないと思いますよ
キーボードに関しては塗装技術もクオリティ高いです。
彼らのリファビッシュビジネスの特徴は手を加えて再生する技術になりますので、日本人のように一から何かを作り上げるということをしません。
やはり効率を重んじる国民性というのでしょうね
中国の再生技術
ヤフオクなんかで売られているLIFEBOOK AシリーズのリファビッシュキーボードはベースのAシリーズキーボードに塗装して、キー文字を刻印するやり方です。
ざっくり言うと即席で塗装している感じです。
キーボードもキートップを外すのではなく、そのままスプレーしますから驚きですよね
分解してみるとこんな感じで塗料が散らばっています。
日本人から見れば「これありかよ?」という感じです(笑)
キーを外すとももちろん裏面は中古で黄ばんでいます。
反対に表は新品のクオリティになっているのです。
これはそもそも日本人が見た目に拘わり過ぎるから仕方がないのです。
ただ、表面処理が単なる塗装なので手垢が付きやすく恐らく長く使うと手垢で汚れるでしょう。
そこで私のリペア研究所では塗装せずに「洗浄」に拘ってリファビッシュしてみます。
洗浄液の配合は企業秘密なのですが、文字に影響なく、表面黄ばみは太陽光を利用してリファビッシュしてみます。
リファビッシュ実施
じゃあ~そんな中国リファビッシュビジネスに対抗しようじゃないですか!(笑)
早速、富士通のLIFEBOOK A576黄ばみキーボードを用意これをリファビッシュします。
解り易くするために下記のように上がその黄ばみキーボード、下が中国塗装キーボードを並べて撮影してみます。
これで分かりますか?
見るからにリファビッシュは綺麗なキーボードに仕上がっていますが、周りのフレームまでスプレーが吹きかけられているので、ここはよく見ると汚いです。
黄ばみキーボードのキートップを外します。
キートップは専用工具で外しますので、爪にダメージを与えないようにしています。
裏側が本当の色のホワイトなんですよね。
黄ばんでますよね
ワイドハイターEXの原液にそのまま漬けて太陽光に当てっぱなしで3日放置します(全キーの表面に紫外線が当たるように毎回かき混ぜます)
3日後になると綺麗になります。
右が3日後、左が新たな黄ばみキーボードです。
ここで表面の黄ばみが取れるだけで文字などにはダメージありません。
後処理は水と洗浄剤(クリーニング液)で洗浄し、表面を日に当てないように裏がえして日陰干しで1日放置します。
それで完全に水分を飛ばします。
組み上げるとほぼ新品じゃないですかね(笑)
テカリは取れませんので、長期在庫品の黄ばみキーボードがベストですね。
文字もそのままで薄くもなっていません。
これからそれを使って洗浄剤の影響があるか?実験は続きます。
以上。まだまだ部品を再生していきます。